柴犬「ゆき」の写真記録

白柴「ゆき」の思い出

恐怖の報酬

 この前、年の離れた友人とキャンプに行きました。私はキャンプ未経験で、その人が流れを教えてくれました。テントの設営、炭火の熾し方・・「なるほどこうやるのか」と俄然自分もやる気になりました。その時は強い風もなく、問題はありませんでした。バーベキューのうまい肉を頂き、炭火の始末は友人に任せ、私は汚れた食器を洗いに行きました。洗い場(歩いて2分程度)で鼻歌交じりで食器を洗い、食器を落とさないよう、そろそろとゆっくり帰って行きました。風が強くなったと思いつつ。

 サイトに帰り着くと、友人が防火布(グリルの下に敷いていた)を地面にたたきつけています。見ると、足元の枯れ草が燃えています。というより燃え広がっている。火の粉が引火したのでしょう。私は食器を放り出して、火を踏みつけて消火しようとしました。

 燃えている部分の背後は枯草の海で、延焼すれば山火事一直線です。ゴム底の靴でしたが、勇気を出して踏み続け、二人がかりで何とか消火しました。隣のサイトの人からの助言で、洗い場の防火バケツを借りて水を流し続けました。

 管理者への報告(乾燥時期は多いとのこと、あまり責められず)が終わり、二人で椅子にへたり込んでいると、自然に笑いが漏れてきました。二人とも。戦争映画等で惨事のあとに笑いが止まらなくなるシーンがありますが、あれって本当なんです。

 乾燥・強風のときは火の粉等で容易に引火すること、事前に消火器(実は近くにあった)の位置を確認すること(おそらく水をかけても消火は難しかった)など、いい教訓になりました。

 友人はかなりショックを受けたようで、しばらく座り込んでいましたが、バーナーで湯を沸かしてコーヒーを入れてくれました。あれはうまかった。

 強風でテントの撤収も大変でしたが、何とかやり遂げました。アクシデントには見舞われましたが、強風・乾燥という悪条件を考えると、実は運がよかったのだと思います。 

2014.2.26いい天気

2015.9.27顎乗せ

2012.8.26逆転