柴犬「ゆき」の写真記録

白柴「ゆき」の思い出

ちゃんとした生き方のリスク

 高齢者の死亡理由として、「転倒→骨折→寝たきり→肺炎等で死亡」というパターンがあります。リハビリすれば回復コースに乗ることもできますが・・・

medical.francebed.co.jp 注意すべきは、バリアフリーの環境(病院・施設等)でも転倒は日常的に起こっているということです。自分の実見では、「ちょっと物を取ろうとした」「物の位置を変えようとした」「トイレに自力で行こうとした」などの理由が多いと思われます。

 要するに、自力で不可能な場合はナースコール等で他人の力を借りるしかないのですが、それができないから転倒という結果になるわけです。認知機能が低下している場合を除けば、

・他人に助けを頼めない。

・物の位置等にこだわりが強い。

規範意識が強い。

・長期的な損得勘定ができない。

という性格類型が見えてくると思います。

「オムツに排泄する」と「転倒して再骨折する」では事の重大さが全く異なるのですが、前者を避けるために後者を誘発するパターンは多いと思われます。

 何がこのような性格を形成するのかはわかりませんが、いわゆる「ちゃんとした生き方」への志向ではないでしょうか。他者に迷惑をかけることを極度に恐れることは、他者からのケアを拒否する心情にもつながっていると思います。

 過度な自立心は、実はケアを受容できない弱さでもある。完全な自立などありえないのだから、ほどほどでいいのです。

2012.10.19白黒1

2012.10.30白黒2

2014.4.25うたた寝