アルコール常用者の告白
アルコールは、一定以上摂取すれば、確実に毒です。しかし、常飲者にとっては、「命の水」なわけです。飲まない人から見れば、常軌を逸している表現だと思いますが。アルコールを「向精神作用のある合法の薬品」と考えると、現代日本においては無二の存在といえるでしょう。煙草は真面目に吸った事がないのでわかりません。
これはただの想像なのですが、アルコールを常飲する人の一部は、「記憶の反芻傾向」がある人なのではないかと思います。少なくとも私自身はそうです。いやなことを忘れることができず、ふとした瞬間に記憶がよみがえり、何度も再体験してしまう。また、根本的な問題として、物事を意図的に忘れることは、絶対にできません。そこで、「非意図的に」一時的に記憶を曇らせてくれる、そんな薬品を自己処方しているのではないでしょうか。いったん始めたその習慣は、報酬系にだんだん深く刻まれてゆく・・・というような。
少なくとも、現実の生活が継続する限り、私がアルコールと縁を切る日はなさそうです。健康診断付近以外は。