「ロストワールド」の離島持ち込み車両はなぜEVなのか
最近ガソリンの高騰が続いているようです。新型コロナで移動自粛だったときは安かったのですが。100%輸入の資源だと仕方がないですね。
自分の好きなフィクションのなかで、ベスト10に必ず入るのが「ジュラシック・ワールド」「ロスト・ワールド」の小説版(マイクル・クライトン作)です。先に映画を見たというのもあるかもしれませんが、映像なしでここまで描写できるのはすごいな、と思います。オープンワールド・サバイバル型のゲームにしたら楽しそうです。
「ロスト・ワールド」において長年疑問だったのが、離島に持ち込む車両に電気自動車が複数ある(連結トレーラー、改造フォード・エクスプローラー、車載電動バイク)事でした。高効率の太陽光発電をメインとするにしても、電力事情は大丈夫なのかと。「ニッサンから購入した新型のリチウムイオン・バッテリーで、軽量な割に大きな容量を持つ。しかしまだ実験段階の製品」(ハヤカワ文庫版p213)というところに1990年代を感じます。
最終的に恐竜さんたちによって車両群は大半オシャカになるわけですが、第3者が持ち込んだジープ(ガソリン仕様)も鹵獲して使いつつ、エクスプローラーの最後の一台(途中でショートするが、ブレーカー操作で復活)は島から脱出する直前まで役目を果たします。
・南米の孤島という環境のため、燃料は空輸か船便となる。ドラム缶を移動させる車両もまた、燃料を食う。
・動物観察のための静粛性。
・短期間の滞在を想定していた。
・可動部品が少なく整備性が良い。(バッテリーに完全依存になるが。)
これがフィールドワーク用にEVが採用された理由かと考えられます。天候は操作できないので、大きな賭けとなりますが。